リサは抜管出来るかどうかの負荷テストをしたとかで、心拍が高い状態だった。
気胸が良くなってきたと思ったところ、レントゲンに空気の影が映ったらしい。
「ドレーンで空気がうまく引けてなかったのか、呼吸器を再装着したせいで悪化したのかわかりません」とF先生が写真を見せてくれた。
午後、再度別の角度で撮り直して、空気が増えているようだったらドレーンの位置を変える必要があるという。
胸水を抜く場合は肺の下の方、空気を抜くためには上の方にドレーンを入れなければならない。空気を抜く方が難しいらしく、かえって肺に別の孔を開けてしまう危険もあるという。
いずれにしても、人工呼吸器を外さないと気胸は良くならないので、出来れば明日抜きたい、とのこと。
そのため、鎮静剤を減らして自分で呼吸をするように少しずつ覚醒させる。
前回は、呼吸器を外してからも、心拍数を抑えるために鎮静剤を多用した。酸素飽和度が急に落ちたのはやはりその影響だろうという見方が強い。
午後、無事にいい位置にI先生がドレーンを入れてくれた。かなり難しいことだったらしいが、さすがI先生。
リサは眠りが鎮静が浅いので、ちょっとしたことですぐ起きてしまう。口に入れた呼吸器が苦しいのか、思いっきり泣き顔。
でも声が出ないので、静かに涙をぽろぽろこぼす。それを見ているとこっちも泣きたくなる。明日には抜管出来ますように。
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